結論
昔のネットワークは「1本のケーブルをみんなで共有する」というとてもシンプルな仕組みでした。
しかしこの方法には、大きな3つの問題があります。
- データがぶつかってしまう(衝突する)
- 関係ないパソコンにもデータが届いてしまう
- ケーブルが壊れると全部止まる
この3つが、今のネットワークに進化する大きな理由になりました。
はじめに
前回の記事では、昔のネットワークのつなぎ方について説明しました。
- パソコンが2台ならケーブル1本で直接つなぐ
- 台数が増えると、ケーブルに「接続ポイント」を作ってつなぐ
このように、昔はとてもシンプルな方法でパソコン同士をつないでいました。
しかし、パソコンの数が増えてくると、ある問題が目立つようになります。
それが「共有ケーブルの限界」です。
今回は、その欠点をわかりやすく見ていきます。
今回の本題:共有ケーブルの3つの大きな問題
昔のネットワークは、1本の太いケーブルをみんなで使うイメージです。
イメージとしては「1本の道路を全員の車が同時に走っている状態」です。
この仕組みには、次の3つの問題がありました。
① データの衝突が起きやすい
まず1つ目の問題は「衝突」です。
1本のケーブルをみんなで使っているため、同じタイミングで複数のパソコンがデータを送ると、信号同士がぶつかってしまいます。
具体例
- パソコンA:「メール送る!」
- パソコンB:「ファイル送る!」
同時に送ると、ケーブルの中でデータが混ざってしまい、どちらも正しく届かなくなることがあります。
その結果、もう一度送り直す必要があり、ネットワークが遅くなります。
② 関係ないパソコンにもデータが届く
2つ目の問題は「全部に見えてしまう」という点です。
共有ケーブルでは、データは基本的に“流れているもの全部”に届いてしまいます。
つまり、特定の1台に送りたいデータでも、ケーブルにつながっている他のパソコンにも一度届いてしまうのです。
具体例
- パソコンAがパソコンCにデータ送信
- でもパソコンBやDにもデータが見えてしまう
これは例えると「1つのスピーカーで全員に話しかけている状態」です。
聞いていない人にも全部聞こえてしまいます。
③ ケーブルが壊れると全部止まる
3つ目の問題は「1本に依存している危険性」です。
すべてのパソコンが1本のケーブルに依存しているため、そのケーブルが切れたり壊れたりすると、ネットワーク全体が止まってしまいます。
具体例
- ケーブルの途中が断線
- → その先につながっている全てのパソコンが通信できなくなる
これは「一本の道路が崩れて、町全体が通れなくなる」ような状態です。
まとめ
今回は、昔のネットワークで使われていた「共有ケーブル方式」の問題点を紹介しました。
ポイントは次の3つです。
- データの衝突が起きる
- 関係ないパソコンにもデータが届く
- ケーブルが壊れると全体が止まる
このような問題を解決するために、ネットワークは「もっと賢い仕組み」へと進化していきます。
次回は、その進化のきっかけとなった考え方について解説していきます。