前回のおさらい
前回の記事では、パソコンとプリンターを1対1でつないだだけの、とても小さなネットワークについて触れました。
このくらい小さいと、とてもシンプルです。
でも実際には、
- パソコンが増える
- プリンターが増える
- ほかの機器も増える
というように、ネットワークはどんどん大きくなっていきます。
すると、
「どうやってたくさんの機器をつなぐの?」
という問題が出てきます。今回は、
- ネットワークが登場した初期には、どのように複数台を接続していたのか、
- そしてどんな問題があったのかを見ていきます。
この記事は、あとで登場する現代のネットワーク機器を理解するための、とても大切な土台になります。
ネットワークは「電気」を送りあっている
まずは、とても大事な話です。
コンピューターのネットワークは、ケーブルの中を「電気」が流れることで通信しています。
物流なら、
トラック 道路
をイメージしますよね。
ネットワークの場合は、
電気 ケーブル
をイメージするとわかりやすいです。
つまり、
「電気の変化」で情報を送っている
ということです。
たとえば、
電気が流れる 流れない 強い 弱い
などを使って、「0」と「1」を表現しています。
昔は1本のケーブルをみんなで共有していた
今のネットワークはかなり整理されています。
でも昔は、もっとシンプルでした。
イメージとしては、こんな感じです
誰かが通信している間は、ほかは待つ
たとえば、PC-Aがプリンターへデータを送っているとします。
すると、その間はケーブルが使われています。
すると、ほかのパソコンは待たなければなりません。
さらに問題なのが、同時通信です。
たとえば、
PC-A PC-B
が、同じタイミングで電気を流したらどうなるでしょう?
ケーブルの中では、電気信号が混ざってしまいます。
イメージとしては、
A「こんにちは!」 B「印刷お願い!」
↓ 同時
「こ印ん刷におち願はい!」
のような状態です。
ネットワークでは、このような状態を「衝突(しょうとつ)」と考えます。
台数が増えるほど、ぶつかりやすくなる
2〜3台くらいなら、まだ問題は少ないです。
でも、
10台 20台 50台
と増えていくと、通信のタイミングが重なりやすくなります。
すると、
通信がぶつかる 送り直しが増える 待ち時間が増える
という問題が起きます。
まるで、車が増えて渋滞する道路のようです。
昔のネットワークは「シンプル」だった
ここまで見ると、
「不便じゃない?」
と思うかもしれません。
でも、当時は、
パソコンが少ない 通信量も少ない
ので、これでも十分使えていました。
むしろ、
構造が単純 作りがわかりやすい
というメリットもありました。
だからこそ、ネットワークの基本を理解するには、とてもよい例なのです。
なぜ昔の仕組みを知ることが大切なの?
今のネットワーク機器はとても高性能です。
そのため、
衝突 混雑 待ち時間
などを、あまり意識しなくても使えます。
でも、
「なぜ現代のネットワークは速いのか?」
を理解するには、昔の問題を知ることが大切です。
問題がわかると、
「現代は、その問題をどう解決しているのか」
が理解しやすくなるからです。
今回のまとめ
今回は、昔のネットワークのつなぎ方について説明しました。
ポイントは次の3つです。
昔は1本のケーブルをみんなで共有していた ネットワークではケーブル内を電気が流れている 同時に通信すると電気信号がぶつかる
小さいネットワークでは問題なくても、機器が増えると限界が見えてくるのです。
次回予告
次回は、
「では、現代のネットワークはどうやって衝突を減らしているの?」
をテーマに、
通信を整理する仕組み 必要な相手へだけ届ける考え方
を、超やさしく説明していきます。