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        <title>セキュリティ on ネットワーク入門講座</title>
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        <description>Recent content in セキュリティ on ネットワーク入門講座</description>
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        <lastBuildDate>Tue, 28 Jul 2026 00:00:00 +0000</lastBuildDate><atom:link href="https://network-introduction.com/categories/%E3%82%BB%E3%82%AD%E3%83%A5%E3%83%AA%E3%83%86%E3%82%A3/index.xml" rel="self" type="application/rss+xml" /><item>
            <title>MACアドレススプーフィングとは？なりすましの手口と対策をやさしく解説</title>
            <link>https://network-introduction.com/post/mac-address-spoofing/</link>
            <pubDate>Tue, 28 Jul 2026 00:00:00 +0000</pubDate>
            <guid>https://network-introduction.com/post/mac-address-spoofing/</guid>
            <description>&lt;img src=&#34;https://network-introduction.com/post/mac-address-spoofing/thumb.webp&#34; alt=&#34;Featured image of post MACアドレススプーフィングとは？なりすましの手口と対策をやさしく解説&#34; /&gt;&lt;p&gt;MACアドレススプーフィングとは、ネットワーク機器のMACアドレスを別の値に書き換える行為です。MACアドレスは出荷時に固定されると説明されることが多いのですが、実際にはソフトウェアの設定で簡単に変更できます。この性質を悪用すると、MACアドレスで接続を制限しているネットワークに不正侵入できてしまいます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;はじめに&#34;&gt;はじめに&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;MACアドレスは「出荷時に割り当てられ、変わることのない番号」と説明されます。この説明は半分正しく、半分は誤りです。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;確かにネットワーク機器の回路には固有の番号が書き込まれています。しかし通信の際に実際に使われる値は、OSの設定によって上書きできてしまいます。この書き換えを &lt;strong&gt;MACアドレススプーフィング&lt;/strong&gt; といいます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;table&gt;&#xA;  &lt;thead&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;th&gt;用語/英単語&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;意味&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;イメージ・補足&lt;/th&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/thead&gt;&#xA;  &lt;tbody&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;スプーフィング / Spoofing&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;spoof＝なりすます・だます; 身元を偽って別のものになりすます行為&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;他人の名札を付けて建物に入るようなもの&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/tbody&gt;&#xA;&lt;/table&gt;&#xA;&lt;p&gt;この記事では、なぜ書き換えが可能なのか、それによってどんな問題が起きるのかを解説します。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;なぜmacアドレスは書き換えられるのか&#34;&gt;なぜMACアドレスは書き換えられるのか&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;MACアドレスが書き換えられる理由は、通信の仕組みにあります。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;ネットワーク機器（NIC）には、製造時に固有のMACアドレスが書き込まれています。しかし通信を行う際、OSはこの値を読み取って使うだけです。「OSが指定した値をそのまま送信する」という設計になっているため、OS側で別の値を指定すれば、その値が使われます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p align=&#34;center&#34;&gt;&lt;img src=&#34;mac-nic-vs-os.svg&#34; alt=&#34;NICに書き込まれた値とOSが指定する値の関係を示す図&#34; width=&#34;100%&#34;&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p align=&#34;center&#34;&gt;図：実際に使われるのはOSが指定した値&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;つまり、ハードウェアに刻まれた番号を書き換えているわけではなく、 &lt;strong&gt;通信時に名乗る名前を変えている&lt;/strong&gt; という表現が正確です。設定を元に戻せば、本来のMACアドレスに戻ります。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;この変更は特殊なツールを必要とせず、多くのOSで標準機能として提供されています。LinuxやmacOSではコマンド1行、Windowsでもデバイスマネージャーの設定画面から変更できます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;macアドレス認証が突破される仕組み&#34;&gt;MACアドレス認証が突破される仕組み&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;MACアドレススプーフィングが問題になるのは、 &lt;strong&gt;MACアドレス認証&lt;/strong&gt; を使っているネットワークです。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;MACアドレス認証とは、「あらかじめ登録されたMACアドレスの端末だけ接続を許可する」という仕組みです。家庭用ルーターの設定画面にもこの機能があり、「MACアドレスフィルタリング」という名前で提供されています。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;table&gt;&#xA;  &lt;thead&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;th&gt;用語/英単語&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;意味&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;イメージ・補足&lt;/th&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/thead&gt;&#xA;  &lt;tbody&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;MACアドレス認証&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;登録済みのMACアドレスを持つ端末だけ接続を許可する仕組み&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;入館証に記載された社員番号を確認して入場を許可するようなもの&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/tbody&gt;&#xA;&lt;/table&gt;&#xA;&lt;p&gt;一見すると強固に見えますが、次の2つの理由で簡単に突破されます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;①MACアドレスは暗号化されずに流れている&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;無線LANの通信では、データ本体は暗号化されていてもMACアドレスは暗号化されません。宛先を判断するために必要な情報だからです。そのため、電波を受信できる範囲にいれば、専用のツールで接続中の端末のMACアドレスを読み取れます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;②読み取った値をそのまま設定できる&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;正規の端末のMACアドレスさえ分かれば、それを自分の端末に設定するだけです。ネットワーク側から見れば正規の端末と区別がつかず、接続が許可されてしまいます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p align=&#34;center&#34;&gt;&lt;img src=&#34;mac-spoofing-attack.svg&#34; alt=&#34;電波を傍受してMACアドレスを読み取り、なりすまして接続する流れの図&#34; width=&#34;100%&#34;&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p align=&#34;center&#34;&gt;図：MACアドレスを偽装して侵入する流れ&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;正当な用途もある&#34;&gt;正当な用途もある&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;スプーフィングという言葉から悪意ある行為を連想しがちですが、正当な目的で使われる場面もあります。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;プライバシー保護&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;a class=&#34;link&#34; href=&#34;https://network-introduction.com/post/mac-address-randomization&#34; &gt;ランダムMACアドレス&lt;/a&gt;も、技術的にはMACアドレスの書き換えです。追跡を防ぐという目的でOSが標準機能として提供しています。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;機器の入れ替え&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;プロバイダによっては、契約時に登録した機器のMACアドレスでのみ接続を許可する場合があります。ルーターを買い替えた際、旧機器のMACアドレスを新機器に設定することで、再登録の手続きなしに接続できます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;ネットワークの検証&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;セキュリティ診断では、MACアドレス認証が適切に機能しているかを確認するために、意図的にスプーフィングを試すことがあります。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;このように、技術そのものは中立です。問題になるのは、他人のネットワークへ無断で侵入する目的で使われる場合です。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;macアドレス認証に頼らない対策&#34;&gt;MACアドレス認証に頼らない対策&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;MACアドレス認証が突破されやすいことを踏まえると、それだけに頼った防御は危険です。以下のような対策を組み合わせる必要があります。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;WPA3またはWPA2による暗号化&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;Wi-Fiの通信を暗号化する仕組みです。適切なパスワードを設定していれば、MACアドレスを偽装しても暗号化の鍵がなければ通信できません。現在の標準的な対策です。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;IEEE 802.1X認証&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;ユーザー名とパスワード、あるいは電子証明書を使って端末を認証する仕組みです。MACアドレスのように傍受されるだけで盗まれる情報ではないため、企業ネットワークで広く使われています。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;ネットワークの分離&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;万が一侵入されても被害を限定するため、ゲスト用のネットワークと業務用のネットワークを分離します。&lt;a class=&#34;link&#34; href=&#34;https://network-introduction.com/post/vlan&#34; &gt;VLAN&lt;/a&gt;を使えば、1台のスイッチでも論理的に分けることができます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;MACアドレス認証は「補助的な手段」として位置づけ、主たる防御は暗号化と認証で行うのが基本です。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;まとめ&#34;&gt;まとめ&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;MACアドレスは出荷時に固定されると説明されますが、通信時に使われる値はOSの設定で書き換えられます。この書き換えをMACアドレススプーフィングといい、多くのOSで標準機能として提供されています。無線LANではMACアドレスが暗号化されずに流れているため、正規端末の値を読み取ってなりすますことは技術的に容易です。そのためMACアドレス認証だけに頼った防御は不十分で、WPA3などによる暗号化やIEEE 802.1X認証と組み合わせる必要があります。なお、スプーフィング自体は中立な技術であり、プライバシー保護や機器の入れ替えといった正当な用途でも使われています。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h3 id=&#34;用語表&#34;&gt;用語表&#xA;&lt;/h3&gt;&lt;table&gt;&#xA;  &lt;thead&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;th&gt;用語&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;意味&lt;/th&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/thead&gt;&#xA;  &lt;tbody&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;MACアドレススプーフィング&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;ネットワーク機器のMACアドレスを別の値に書き換える行為&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;MACアドレス認証&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;登録されたMACアドレスの端末だけ接続を許可する仕組み。MACアドレスフィルタリングとも呼ばれる&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;WPA3 / WPA2&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;Wi-Fiの通信を暗号化する規格。現在の標準的なセキュリティ対策&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;IEEE 802.1X&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;ユーザー名やパスワード、電子証明書を使って端末を認証する仕組み&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/tbody&gt;&#xA;&lt;/table&gt;&#xA;</description>
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            <title>ランダムMACアドレスとは？スマホの追跡を防ぐプライバシー保護機能を解説</title>
            <link>https://network-introduction.com/post/mac-address-randomization/</link>
            <pubDate>Mon, 27 Jul 2026 00:00:00 +0000</pubDate>
            <guid>https://network-introduction.com/post/mac-address-randomization/</guid>
            <description>&lt;img src=&#34;https://network-introduction.com/post/mac-address-randomization/thumb.webp&#34; alt=&#34;Featured image of post ランダムMACアドレスとは？スマホの追跡を防ぐプライバシー保護機能を解説&#34; /&gt;&lt;p&gt;ランダムMACアドレスとは、Wi-Fi接続時に本来のMACアドレスを隠し、ランダムに生成した値を使う機能です。スマートフォンは電源が入っている限り、周囲のWi-Fiを探すための信号を発信し続けており、そこに含まれるMACアドレスから行動を追跡される可能性があります。この機能は現在のiPhoneやAndroidで標準的に有効になっており、複数の施設をまたいだ追跡を困難にします。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;はじめに&#34;&gt;はじめに&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;スマートフォンを持って街を歩くだけで、自分の行動が記録されているとしたら——。これは大げさな話ではなく、Wi-Fiの仕組みを利用すれば技術的に可能なことです。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;その鍵となるのが &lt;strong&gt;MACアドレス&lt;/strong&gt; です。ネットワーク機器に割り当てられた識別番号で、原則として変わることがありません。この「変わらない」という性質が、プライバシーの観点では問題になります。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;この記事では、MACアドレスによる追跡の仕組みと、それを防ぐランダムMACアドレスという機能について解説します。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;なぜmacアドレスで追跡できるのか&#34;&gt;なぜMACアドレスで追跡できるのか&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;MACアドレスによる追跡が可能な理由は、スマートフォンの動作にあります。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h3 id=&#34;wi-fiに接続していなくても信号を出している&#34;&gt;Wi-Fiに接続していなくても信号を出している&#xA;&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;スマートフォンは、Wi-Fiがオンになっている限り「近くに使えるWi-Fiはないか」を常に探しています。このとき &lt;strong&gt;プローブ要求（Probe Request）&lt;/strong&gt; という信号を周囲へ発信しており、そこに自分のMACアドレスが含まれています。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;table&gt;&#xA;  &lt;thead&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;th&gt;用語/英単語&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;意味&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;イメージ・補足&lt;/th&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/thead&gt;&#xA;  &lt;tbody&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;プローブ要求 / Probe Request&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;probe＝探る / request＝要求; 周囲のWi-Fiアクセスポイントを探すために発信する信号&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;部屋に入るなり「誰かいますか？」と声をかけるようなもの。自分の名前を名乗りながら探している&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/tbody&gt;&#xA;&lt;/table&gt;&#xA;&lt;p&gt;重要なのは、 &lt;strong&gt;接続していなくても発信されている&lt;/strong&gt; という点です。パスワードを知らないWi-Fi、一度も使ったことのないWi-Fiであっても、その電波が届く範囲にいれば信号は届きます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;つまり、店の前を通り過ぎただけでMACアドレスが記録される可能性があるということです。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h3 id=&#34;記録を集める仕組みが存在する&#34;&gt;記録を集める仕組みが存在する&#xA;&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;この性質を利用したのが、商業施設向けの &lt;strong&gt;Wi-Fi解析サービス&lt;/strong&gt; です。店舗や施設にセンサーを設置し、通過した端末のMACアドレスと時刻を記録します。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;こうしたサービスは、以下のような分析に使われています。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;ul&gt;&#xA;&lt;li&gt;店舗の前を何人が通過し、そのうち何人が入店したか&lt;/li&gt;&#xA;&lt;li&gt;来店客がどの売り場に何分滞在したか&lt;/li&gt;&#xA;&lt;li&gt;何日おきに再来店しているか&lt;/li&gt;&#xA;&lt;/ul&gt;&#xA;&lt;p&gt;個人を特定する情報ではないため、マーケティング目的での利用は一定の条件下で認められています。しかし、MACアドレスが固定であることを前提とした仕組みであることに変わりはありません。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;複数の拠点をまたいだ追跡&#34;&gt;複数の拠点をまたいだ追跡&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;1つの店舗だけであれば、記録できる情報は限られています。問題になるのは、複数の拠点のデータを1つの主体が保有する場合です。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;次のような事業者であれば、拠点をまたいだ行動履歴を把握できます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;table&gt;&#xA;  &lt;thead&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;th&gt;事業者&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;追跡できる範囲&lt;/th&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/thead&gt;&#xA;  &lt;tbody&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;Wi-Fi解析サービス事業者&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;契約している全施設。ショッピングモールや駅ビルなど&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;チェーン店を運営する企業&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;自社の全店舗&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;公衆Wi-Fiを提供する通信事業者&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;全国に設置したアクセスポイントの範囲&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/tbody&gt;&#xA;&lt;/table&gt;&#xA;&lt;p&gt;MACアドレスが固定であれば、「同じ端末がA駅に8時、B店に12時、C店に19時にいた」という記録を突き合わせることが可能になります。名前や住所は分からなくても、行動パターンから個人が推測できる場合もあります。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p align=&#34;center&#34;&gt;&lt;img src=&#34;mac-fixed-tracking.svg&#34; alt=&#34;MACアドレスが固定だと複数拠点の記録が1人の行動履歴として結びつく図&#34; width=&#34;100%&#34;&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p align=&#34;center&#34;&gt;図：MACアドレスが固定だと追跡できてしまう&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;ランダムmacアドレスの仕組み&#34;&gt;ランダムMACアドレスの仕組み&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;こうした追跡を防ぐために導入されたのが &lt;strong&gt;ランダムMACアドレス&lt;/strong&gt; です。実際のMACアドレスの代わりに、ランダムに生成した値を使って通信します。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;table&gt;&#xA;  &lt;thead&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;th&gt;用語/英単語&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;意味&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;イメージ・補足&lt;/th&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/thead&gt;&#xA;  &lt;tbody&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;ランダムMACアドレス / MAC Address Randomization&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;randomization＝無作為化; 本来のMACアドレスを隠し、ランダムな値を使う機能&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;場所ごとに違う名前を名乗るようなもの。記録を突き合わせても同一人物だと分からない&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/tbody&gt;&#xA;&lt;/table&gt;&#xA;&lt;p&gt;ポイントは &lt;strong&gt;接続先のWi-Fiネットワークごとに異なる値を使う&lt;/strong&gt; ことです。A店のWi-Fiでは &lt;code&gt;3E:7A:91:0C:44:D2&lt;/code&gt;、B店のWi-Fiでは &lt;code&gt;B2:15:6F:8E:03:A7&lt;/code&gt; というように、別々のMACアドレスが割り当てられます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;これにより、複数の拠点の記録を突き合わせても、同じ端末だと判断できなくなります。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p align=&#34;center&#34;&gt;&lt;img src=&#34;mac-random-protection.svg&#34; alt=&#34;拠点ごとに異なるMACアドレスが使われ、記録を突き合わせても同一端末と分からない図&#34; width=&#34;100%&#34;&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p align=&#34;center&#34;&gt;図：ランダム化すると別の端末に見える&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h3 id=&#34;なぜ毎回変えないのか&#34;&gt;なぜ毎回変えないのか&#xA;&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;「毎回ランダムにすれば、もっと安全なのでは」と思うかもしれません。しかし、接続のたびにMACアドレスが変わると不都合が生じます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;たとえば、家庭のルーターでMACアドレスごとに固定のIPアドレスを割り当てている場合、毎回変わると設定が機能しません。また、接続履歴が保存されず毎回パスワード入力を求められるといった問題も起こり得ます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;そのため、同じネットワークに再接続する場合は原則として同じランダムMACアドレスが使われます。安定した接続と、拠点をまたいだ追跡の防止を両立させる設計です。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;iosとandroidの実装&#34;&gt;iOSとAndroidの実装&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;主要なOSでは、いずれもランダムMACアドレスが標準で有効になっています。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;table&gt;&#xA;  &lt;thead&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;th&gt;OS&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;対応バージョン&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;動作&lt;/th&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/thead&gt;&#xA;  &lt;tbody&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;iOS / iPadOS&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;iOS 14以降&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;ネットワークごとに固定のランダム値。一定期間接続がないとローテーション&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;Android&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;Android 10以降&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;ネットワークごとに固定のランダム値。設定で毎回変更も選択可能&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;Windows&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;Windows 10以降&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;標準では無効。設定から有効化できる&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/tbody&gt;&#xA;&lt;/table&gt;&#xA;&lt;p&gt;iOSでは、14日間そのネットワークに接続しなかった場合などにMACアドレスが再生成されます。長期間訪れていない場所では、次回は別の端末として扱われることになります。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h3 id=&#34;設定を確認する方法&#34;&gt;設定を確認する方法&#xA;&lt;/h3&gt;&lt;p&gt;自分の端末で有効になっているか確認できます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;table&gt;&#xA;  &lt;thead&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;th&gt;OS&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;確認場所&lt;/th&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/thead&gt;&#xA;  &lt;tbody&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;iPhone&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;設定 → Wi-Fi → ネットワーク名の「i」→ プライベートWi-Fiアドレス&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;Android&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;設定 → ネットワークとインターネット → Wi-Fi → ネットワーク名 → プライバシー&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;Windows&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;設定 → ネットワークとインターネット → Wi-Fi → ランダムなハードウェアアドレス&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/tbody&gt;&#xA;&lt;/table&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;企業ネットワークで起きる問題&#34;&gt;企業ネットワークで起きる問題&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;便利な機能ですが、企業や学校のネットワークでは問題になる場合があります。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;MACアドレス認証が機能しない&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;「登録されたMACアドレスの端末だけ接続を許可する」という仕組みを使っている環境では、ランダム化された端末は未登録の端末として拒否されます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;&lt;strong&gt;端末の識別ができない&lt;/strong&gt;&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;ネットワーク管理者が「どの端末が通信しているか」を把握する際、MACアドレスを手がかりにすることがあります。ランダム化されているとこの追跡ができません。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;p&gt;このため、企業のWi-Fiに接続する際は、そのネットワークに限ってランダム化を無効にするよう案内される場合があります。設定画面から、ネットワークごとに個別に切り替えることが可能です。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;hr&gt;&#xA;&lt;h2 id=&#34;まとめ&#34;&gt;まとめ&#xA;&lt;/h2&gt;&lt;p&gt;スマートフォンはWi-Fiがオンである限りプローブ要求という信号を発信しており、そこに含まれるMACアドレスから行動を記録される可能性があります。Wi-Fi解析サービスやチェーン店のように複数拠点のデータを保有する事業者であれば、拠点をまたいだ行動履歴を把握することも技術的には可能です。ランダムMACアドレスは、接続先のネットワークごとに異なる値を使うことでこうした追跡を困難にする機能で、iOS 14以降・Android 10以降で標準的に有効になっています。ただし企業ネットワークではMACアドレス認証が機能しなくなる場合があり、必要に応じてネットワークごとに無効化できます。&lt;/p&gt;&#xA;&lt;h3 id=&#34;用語表&#34;&gt;用語表&#xA;&lt;/h3&gt;&lt;table&gt;&#xA;  &lt;thead&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;th&gt;用語&lt;/th&gt;&#xA;          &lt;th&gt;意味&lt;/th&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/thead&gt;&#xA;  &lt;tbody&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;MACアドレス&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;ネットワーク機器に割り当てられた48ビットの識別番号&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;プローブ要求（Probe Request）&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;周囲のWi-Fiアクセスポイントを探すために発信する信号。MACアドレスを含む&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;ランダムMACアドレス&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;本来のMACアドレスを隠し、ネットワークごとにランダムな値を使う機能&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;Wi-Fi解析サービス&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;施設に設置したセンサーでMACアドレスを収集し、人流を分析するサービス&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;      &lt;tr&gt;&#xA;          &lt;td&gt;MACアドレス認証&lt;/td&gt;&#xA;          &lt;td&gt;登録されたMACアドレスの端末だけ接続を許可する仕組み&lt;/td&gt;&#xA;      &lt;/tr&gt;&#xA;  &lt;/tbody&gt;&#xA;&lt;/table&gt;&#xA;</description>
        </item></channel>
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